2015年3月11日

バリ生活 3.11から4年…

避難者数22万9000人、まだまだ終わってないのですよね…4年経っても。
つい先日も汚染水がダダ漏れしていたことが発覚した福島原発の、内部を取材している映像をネットニュースで見つけました。
完全防備で中に入って行かれてて、収束作業で設置されたらしい真新しい設備が映っていて、あぁ命がけでこれを設置されたんだと…これまでもこれからもいったいどのくらいの方々が被爆されるのか…胸がしめつけられる思いで見ました。
当たり前に脱原発に向かうものだと思い込んでいた4年前…今の日本政府を全く想像してませんでした。

”命よりお金”これは今バリでも同じです。
ここ数か月で、うちの村と手前にある隣村にも各村の真ん中に携帯基地局アンテナが立つことになりました。
バリは高い建物がないので、日本と違ってマンションの屋上とかではなく、地面に直に立ってることがほとんどです。
隣村は村役場の隣の空き地に突然立ちました、うちまで歩いて10分ぐらいの通り道沿いだったので、すごくショックでした。
そうこう言ってるうちに、今度は自分の村の2階建に改築された村役場の上に立つことになったのです、ここへもうちから歩いて10分ほど、うちはアンテナとアンテナのちょうど間くらいになってしまいます。
立地を貸すと一瞬にしてすごい額の借地料が入るのです、日本より物価の安いバリでは大金です…皆それで打診があった時賛成してしまうのです。
原発と規模は全然違うけど手口は同じです、そして言います、人体に直ちに影響はない、と。
電磁波による健康被害とか何も考えずに自分の家の敷地を間貸しする人も増えてます、庭にアンテナです。

隣村のアンテナ
毎日通る道の反対側は民家が密集しているエリア

バリはもともとヤシの木より高い建物を立ててはいけないという条例が45年前からありました。
なのでちょっと小高いところへ上がって見渡せばヤシ林と赤瓦の屋根がちらほら見える島でした。
それが携帯電話の普及により、2009年に条文からヤシの木のクダリは消され、アンテナやモニュメント等公的に必要なものを除き15mまでとなりました。
だから今のバリの景観はヤシ林からアンテナがニョキニョキ生えてます、すっかり変わってしまいました。
もう少し規制したり整理したりできるのではないか…乱立しているように思えてならない今日この頃;

世の中がとにかくお金のために動いてる、どんなに大きい問題も、身の回りの小さなことでもそう…お金によって、人と人のつながりや思いやる気持ちとか感謝とか『愛』が消えてしまう…そんな気がするようになりました。

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