2016年4月14日

バリ生活 インドネシアの大豆発酵食品”テンペ”を作ってみた!

テンペは、豆腐とならんで、インドネシアで毎日のように食べられている大豆の発酵食品、500年も前から食べられているとか。
油との相性が良く、スライスしてさっと揚げピリ辛ソースで食べるのが普通だけど、ココナッツ・カレーに入れても美味しい♥

テンペは、テンペ菌で大豆を発酵させたもの

娘を里帰り出産した12年前に日本で見つけた『テンペが効く!』という本によると、テンペは”血液サラサラの最終兵器”だそう、びっくりして買って帰ってきました。

子供も大人も大好きでどこんちでもよく食べるのだけど、問題は大豆…インドネシアではアメリカから遺伝子組み換え大豆を輸入し、今ではテンペも豆腐もほとんどそれを利用されているので、うちでは躊躇しつつも好きだから仕方なく食べてしまう、という感じで;

バリでもぺジェンという村では昔から大豆が有名だったのだけど、今ではかなり減っていて、それでもぺジェンの市場では手に入るらしく、今回そのぺジェン大豆を買ってきてもらい、手作りテンペに挑戦しました。

…と言っても、一番大変なのは下準備、場所を提供して下さったNさんが前日に2時間もかけて用意しておいてくれました。
作り方は、ジャワ島出身の旦那さんが昔学校で習った時のレシピを日本人嫁のMさんが伝授して下さって…いいですね~昔は学校でこんなことを教えてくれていたなんて素晴らしい‼

<下準備> 熱湯に30分浸した大豆を、両手ですり合わせながら薄皮を取り除き、半分に割っておき、洗って新しいひたひたの水に浸けて一晩おいておく。

① ブクブク泡が出ているまま強火にかけ、 焦がさないように気をつけながら水気がほとんどなくなるまで、少し硬さが残るくらいにまでゆでる。

② ゆで上がったらざるにとり、キレイに拭いたバナナの葉の上に広げて冷ます。

③ 室温に冷めたら、テンペ菌(米ぬかに培養させたもの)をふりかけ手で混ぜる。

④ まんべんなく混ざったら、キレイに拭いたバナナの葉に包み、片面に小さな穴をたくさん開けておく。

⑤ 直射日光が当たらない風通しのよい、アリもネズミもヤモリも(笑)来ないところに置き、丸2日ほどで食べ頃に。

左:テンペ菌を混ぜたもの  右:ハイビスカスの葉で包んだもの

テンペ菌は、もともとハイビスカスの葉の裏にいる菌ということなので、テンペ菌を混ぜない大豆をそのままハイビスカスの葉にくるんだものも1つ作ってみました。

テンペ菌のよりは1日遅れで発酵が始まりました!というより発酵速度がゆっくりだったのかも知れません。
もうダメかと思っていたけど、触ってみたらあったかくなっていて発酵している証拠。

やったぁーっ!ちゃんとテンペになってるぅ~‼

作って丸3日経って試食!
やっぱりハイビスカスの葉っぱだけの方が断然美味しい♥
テンペ菌を混ぜた方はちょっとだけ苦かったけど、美味しく食べられる程度だったので4人であっという間に完食、ごちそうさまでした。

左:テンペ菌を混ぜたもの  右:ハイビスカスの葉で包んだもの