2011年6月26日

バリ文化 我が村最大のお祭り10日目:聖水の作り方

初めて知った『聖水』(=ティルタ)を作るということ。
今までずーっと、『聖水』とは聖なる場所に湧く水にマントラを唱えて聖なる花を浮かべていい香りの水だと、漠然とそう思っていたのです。
聖水は、お祈りにかかせないもので、お祈りの前に清めのために頭と手にふりかけてもらい、お祈りの後もふりかけたり飲んだりするのですが…時々薄茶色になってる時もあって、正直なところ浮かべてる花が傷んでるのかなとも思っていたのですが、全然違ったのです。
なんと、すごい手間暇かけて香りのいい物を燻してつけた匂いと色だったのです。
それを今回初めて見て、そんなに手が込んでるとは本当に全く思ってなかたので、ただただびっくり、目が釘付けになっている私、手伝うことになってしまったのです。


下準備


①ミニャン・マドゥ(右下:甘い香りの石)、オンデム(左下:貝殻のようなもの)、スタンギ(左上:木の皮)、トゥラン・ミミ(右上:魚の骨)を小さく砕く





②白砂糖と①を混ぜる





                                                                                 
作り方
①やしの実の殻で炭を作り、その上にジャックフルーツ(インドネシア名:ナンカ)を小さく裂いて載せ、仰いで火を熾し炭を赤くする。






②下準備した白砂糖をスプーン1杯ほど振り入れると、火がつく。











③そこに素焼きの鉢をかぶせ底があったまるまで内側を燻す。








④燻したばかりの鉢に聖水を移し入れ、これを二つの鉢で10回くらい繰り返し、最後は布で漉してできあがり。





こんなに手間をかけて作った聖水、翌日のお祈りのあと子供たちに『ママが作ったティルタやで』と自慢しながらいただき、すごくありがたく味わいました。

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