2009年7月31日

バリ嫁の宿命(続編)

4年に一度の合同お葬式が全て終わり、村はまたゆるゆるとした生活に戻りました。
6月5日はNgaben(火葬)、17日はNgaroras(魂の儀式)。

Ngarorasは夜中の12時に行う儀式で、魂のシンボルを燃やし、その灰をさとうきびをすりこぎのように左手に持ってゴリゴリと家族・親戚が順番にすります。
125名分のこの儀式が終わったのは3時半、それから海にそれを撒きに行きお祈りし、村に戻り水浴びして身を清め直してすぐ、朝7時に今度はお寺巡りに出発。
村人全員なのできっと50台くらいの車と大型トラックに分乗。
初めはゴワ・ラワ(たくさんのこうもりが住む洞窟のお寺)へ、
① 海岸でお祈り、
② 境内でお祈り、
それからバリ・ヒンドゥ総本山のブサキ寺院へ、
③ 手前にある死に関するお寺でお祈り、
④ 敷地内の初めのお寺でお祈り、
⑤ それぞれの家族のお寺でお祈り、
⑥ 本寺の境内でお祈り
…村に戻ったのはなんと夜の8時でした。
ほとんど寝ずの徹夜明けのお寺巡りは、お坊さんがマントラと唱えながら振る鐘の音が毎回子守唄になり、みーんな舟をこいでいました。
私も目を閉じると即夢を見るような感じで、お祈りもチンプンカンプン、あっちの世界とこっちの世界と行き来しながらの不思議な感覚のお祈りで、自分で自分がおかしく笑えました。

今回、準備から時々参加して、考えさせられたこと…
ここの人達は、本当に助け合い支え合って生きているということ、
こういうことを繰り返しているから、結束が固いこと。
今までは忙しさにかまけて村のお手伝いはほとんど参加せず開き直っていたけど、このままだと、自分は自分のせいだけど、将来子供たちが誰にも助けてもらえなくなるんじゃないかと思わざるを得ませんでした。
話しづらいと思って敬遠していた人と一緒に作業しなくてはいけなかったり、でも意外に会話がはずんで楽しかったことも幾度もあって、一つ壁を乗り越えたような気がします。
声をかけてくれる人もすごく増えて、この村に受け入れてもらえてるのかなと嬉しく思う反面、すっかりバリ人化してしまうのではないかとびびりつつ、日本人バリ嫁まだまだ修行の日々が続きます…

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