2009年6月3日

バリ嫁の宿命 『合同お葬式NGABEN&NGARORASの準備』


我が村の4年に一度の合同お葬式の準備が始まったのが1ヶ月前の5月4日、あさっていよいよNGABEN=火葬式です。

バリの人にとって、人生で最も盛大な儀式がお葬式。
生まれ変わりを信じているので、次のステージへの出発なのです。
3年前、ワヤンのお母さん(IBU)が亡くなった時、泣いていたら皆に叱られました、IBUが後ろ髪引かれて次のステージへ行けなくなるから、泣いたらダメだと。

なのでお葬式には多額の費用がかかるため、地位のある人や階級が上の人はすぐにお葬式をするのですが、一般的に一端埋めておいて4年に一度骨を掘り起こして合同でお葬式をします。
ただ、ここ1年くらいのうちに亡くなった人は骨にならないので、遺体は焼いておいて儀式は合同で行います。
NGABENは今回45名。

NGABENが身体の儀式であるのに対して、NGARORASは魂の儀式。
火葬された遺灰は海に流され、魂の儀式を済ませたら無事生まれ変われるそうです。
NGARORASはいつかすればいい儀式らしいので、過去にNGABENまで済んでる人もまとめて今回するということもあり125名、それ以外にも忘れられてる人がいるかも、だそうですが(生まれ変わられへんやん!!)。

準備開始当初は4日ごとに当番がまわってきていたけれど、途中から1日おき、朝8時半からだいたい3時頃まで、昼食とコーヒー2回付で、ひたすらお供え物を作り続けました。
お菓子とか各種7000個と、気の遠くなるような数。
永遠に同じものを作り続けながら、本当に修行をしている気分でした。 
そして今日、骨の掘り起こしと、とりあえず焼いておいた人の魂を海から呼び戻してくる儀式があり、あさってのNGABENが終わればまた17日のNGARORASに向けて準備が始まるでしょう…。
結婚11年にしてまだまだ嫁修行中だけど、 IBUがまだ生きていた頃はIBUにまかせっきりの不真面目な嫁だったので、 少しは安心してくれてるかなぁと思ってる今日この頃です。

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