2012年7月14日

バリ嫁どっぷり生活から戻りました~


やっと戻りました、元の生活に…そして気付けば子供たちの年度末1ヶ月休暇ももう終わり、おまけに乾季なのにここ1週間ど~んより雨モードで、どこにも遊びに行けず終い、あさってから新学期が始まってしまいます。

思い起こせば4月の終わりに、義妹から2ヶ月後に実家で大きなお祭りをすることになったと聞かされ、私たちの家のやり残している儀式も一緒にするという…

忙しかったこともあって手伝いに行くタイミングを逃していた6月初め、『ジュンの家のお供え物の準備も私がやってるんだから時間があればここに来なさい』と、とうとうお義姉さんの雷が落ちました。
でもまだ撮影の仕事でバタバタしてる時だったので落ち着くのを待って、やっと思い腰を上げ実家通いの毎日が始まり…朝から晩まで、途中夕方に数時間は家に帰って用事を済ませるだけの実家にどっぷりという生活が3週間以上続きました。

初めは家族だけで準備していたのだけど、ラスト10日間くらいは村の人々も手伝いに来てくれるので炊き出しが家族の主な仕事になり、朝はコーヒー&軽食、昼前に昼食、食後のコーヒー&おやつ、夕方に食事、夜もコーヒー&おやつ、と1日5回。
料理好きのお義姉さんはおやつも全て手作りするので台所は休む暇もなく、時には夜中12時まで翌日のおやつの仕込をした日もあり、お祭りが近づいた頃にはもうヘロヘロ…

でも一番辛かったのはその忙しさではなく、ブラウニーとの別れ…特にわが息子は半泣きでした。
お祭りの前日に行われる『ムチャルゥ』という儀式、悪霊がお祭りの邪魔をしないように”生けにえ”を捧げるのですが、普段は鶏とかだけど、大きなお祭りになるといろんな生き物が捧げられ、息子の心の傷になったのは茶色の子犬…3週間前から実家に連れて来られていたのです。

情がうつってしまうのが怖くて撫でたりしないようにしていたのに、子犬の可愛さについつい抱きかかえてしまうこともしばしば、子供たちともじゃれるし、名前をつけないでって言ってるのにいつの間にか『ブラウニー』って呼ばれてるし、もうすっかり家族の一員のようでした。
途中で一度、同じ茶色のもっと小さい子犬が連れて来られたことがあったので、息子はブラウニーが助かると思い込んでいたけれど、翌朝にはその新しい子犬はいなくなっていて、またがっくり…ということもありました。
なのでお別れの時は、私たち3人(娘も)は1日ブルーでした。
でもバリ人はこんなことも慣れてるんですよね…落ち込む息子をからかいまくりでした。

”生けにえ”の意味を深く考えるきっかけにもなり、最近特にこういう儀式ごとがどんどん派手になっていることもすごく気になっているので、これからも原点を問い続けていきたいとつくづく思うのでした。


これが我が家の『ムチャルゥ』、ブラウニーはいません。


そしてお祭りの締めくくりは『ポトン・ギギ』、やっと華やかな気持ちになれたような気がしました。  
ワヤンと出合った頃に生まれた姪っ子や、結婚するちょっと前に生まれた甥っ子が皆大きくなって、一人前の大人になるために犬歯を削るという儀式を受けたので、とても感慨深かったです。
     
一番前は義姉、後ろの踊り子のような3人がかわいいかわいい姪っ子甥っ子たち

とても綺麗に着飾った姪っ子たちと写真と撮りまくって一度帰り、久々にまだ明るい昼間にパソコンに向かい、仕事のメールを読んだとたん、バリから日本に帰った時のような妙な感じで、一瞬にして元の生活に引き戻されました。                                        

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