2012年1月2日

バリ生活 今年の年越しはパダンバイで。

昨年5月に奈良の父が他界しましたので、新年のご挨拶を遠慮させていただきます。

たくさんの生命と生活が奪われた昨年3月11日以来、いろいろ考える日々を過ごしています。
そしてなるべく地球に負担をかけないで暮らしていきたいと思うようになりました。
今も続く放射能汚染…原発はエネルギーの問題でなく命の問題だと思えてきます。
いつもまずは地球にとってどうかを考えてみる♪
地球本位でいると自分のどうってことのない欲は不思議と消えてしまい、自分も自然の一部で包まれているような安らかに気持ちになって、シンプルな生活を送りつつある今日この頃です。

今年はお寺で年越ししました。
バリ東部のパダンバイというダイビングなどが有名な港町のはずれにある『PURA SILAYUKTI(シラユッティ寺院)』。
ワヤンが昨年からはまっている『笑うヨガ』(お腹から笑うように声を出すのが体にいいというヨガ)の先生や友達家族と一緒に年越しお祈りして
、翌朝は海岸で引き揚げられたばかりお魚を焼いて食べようという企画でした。

お寺で寝ると言うので子供は無理だしワヤンだけ参加だと思っていたのですが、友達家族が宿をとるというので便乗することになり急遽私たちも参加。
ところが、いざパダンバイに着いてみると、花火と賑やかな音楽でお祭り騒ぎ。
私が嫁いできた13年くらい前のバリは、お正月と言っても普段と全く変わりのない日だったのですが、徐々に友達同士で宴会したり、村の集会所でも子供たちが踊るイベントがあったりするようになり、昨年くらいからは花火を買って打ち上げる人が一気に増えました。
パダンバイは湾になっていて、北側の丘の上に位置するこのお寺から、町と港の明かりがキラキラ映る海を見下ろし、向こう側の岸から打ち上げられる数々の花火がめちゃくちゃ綺麗で、子供たちとずっと見惚れていました。

お祈りが終わってもいっこうに宿に移る気配がないなぁと思っていたら、宿をとってもこの騒々しさの中で寝れないだろうと、私の知らない間にバリ人同士で話がまとまっていたらしく…初めてお寺にお泊まりするはめに。
体には虫除けをつけていたのだけど、塗り忘れた顔をいくつも刺され痒くて痒くて寝られない私の横で子供たちは爆睡!!…はぁすっかりバリっ子やなぁとたくましく思いながら、体は痛いし、夜中にお祈りに来た団体はすぐそこで花火を上げるしうるさくてうるさくて、私はほとんど寝られずしとしと雨のなか朝を迎えました。
今年も日の出は見られず、魚を焼いてる途中で分厚い雲の上からからやっと太陽が出てきました。

その後は、アグン山のふもとに住む友達の家に寄ることになったのですが、ここがまたすごい感動…英語で『スネークフルーツ』と呼ばれる『サラック』の産地で、途中から舗装されてない道をどんどん入る、右も左も曲がってもサラック、サラック、サラック…サラック林の中にあるお家でした。
山のようなサラックと、掘ったばかりのさつま芋を茹でて出してくれ、朝の魚の残りでスープと、そこで採れたぜんまいの炒め物で昼食をごちそうになって、最後にまた山のようなサラックをおみやげにもらい、自然の恵みをたくさんいただいた1日になりました。

そして夜7時頃家に戻ると、子供たちのおもちゃと化したホワイトボードにこんなメッセージと絵が…
訊けば久しぶりに家を留守にするのを不安に思った息子が、出かける前に娘と一緒に書いて行ったらしいのです(親は二人とも全く知らず)。
我が家の前で馬(注:犬ではありません…笑)に乗った神様が祈っている絵と、メッセージは…
”神様がこの家を守っていてくれますように”

今年もよろしくお願いいたします。

2 件のコメント:

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  2. メッセージ可愛い!
    ほんと、バリっこですね~
    日本の子どもならこんなメッセージは出てこないと思います。

    山のようなサラック!!!
    なんてうらやましい…
    一緒にバリに行った友人達も、私の彼も娘も、「美味しいから食べてみて~」って言っても皆ダメだったけど、バリのフルーツで一番好きと言っても過言ではないくらい私は大好き!

    じゅんさんの生活はうらやましいですね~
    バリだし大変なこともあると思うけど、日本では…特に東京ではなかなか「シンプルな生活」は難しい。田舎は田舎で仕事もなく生活が大変だし、バリへ帰りたいと思うこともあるけど、それはそれでいろんな問題が…。
    でも、いつかは都会を離れ、気忙しい生活から離れて、ゆったりした気持ちで生きたいなーと思う今日この頃です。

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